スカーフやアクセサリーを加え、組み合わせ、色の取り合わせ、そんなプラスアルファでいろいろに変わる服、そんなムードのある服が魅力的だ。条件はシンプルで主張しない色、着る人に優しく相性のいい、そんなところだと思う。そして大事なことは、それでいて服としての格調の高さを保っていること。雰囲気のある服は雰囲気のある人と共通する。人と服を一緒に考えるなど不謹慎とは思いつつ、雰囲気のある部屋、雰囲気のある絵、雰囲気のある風景、雰囲気のある食器、雰囲気のある○○と、雰囲気作りで遊んでみた。雰囲気のある部屋で雰囲気のある女性が雰囲気のある椅子に座り、そして雰囲気のある窓の向こうの雰囲気のある風景を眺めていた。という情景を思い浮かべよ、という問題があったらどうだろうか。なんとなく頭の中では分かるけれど、具体的に挙げよ、といわれると戸惑ったり自信がなかったりする。この椅子って雰囲気あるかしら、風景は夏より秋かしら、と。だからなのだ、雰囲気という言葉を他の言葉に当てはめる難しさ。だからなのだ、どこか謎っぽい、どこか未知の、そんな言葉を使って自分を形容されたら、最高の褒め言葉と受け取っていいはず。そして、そう讃えてくれた人とはできるだけ距離をおくことが維持する方法かもしれない。雰囲気とは幻のようなものでもあるから。