情報ネットワークの駆使という意味では、すでに早くから企業間の経営革新は始まっていた。ただしそれはクローズドなネットワークでのITであった。たとえばEDI(ElectronicDataInterchange=電子データ交換)というものがある。日立なら日立グループが取引先企業とのあいだをVAN(ValueAdded Network=付加価値通信網)で結び、受発注から決済までさまざまな情報のやりとりを電子化することによって効率化をはかるものだ。クローズドなものでも銀行などに与える影響は大きい。また最近注目されているのが、SCM(Supply‐ChainManagement)である。これは原材料調達から生産、流通までさまざまな段階の情報の流れを情報ネットワークによって更新管理し、在庫を極限まで減らそうという経営手法だ。そのモデル的な企業として知られているのがデルコンピュータである。企業向けのパッケージソフトとしてのSCMソフトも中小企業を中心に市場を拡大している。このSCMにeを冠してeSCMと言うことがあるが、SCMはインターネットというオープンシステムを通してこそ、徹底することができる。その一つの例とも言えるのが、インターネットによる部品調達である。