私たちは身体のどこかに痛みやしびれ、疲れを感じたとききわめて自然にその部分を押さえたり、揉んだりします。これこそ「手当療法」ではないでしょうか。マッサージは手当療法が民間療法として発展したもので、世界各地でさまざまに改良され今日にいたっています。おもに運動の前後やリハビリを目的として、局部の血行をよくし、筋肉の機能を高め、神経の興奮を鎮める効果があります。このごろは美容マッサージという新しいスタイルもできました。指圧はマッサージと違い、いろいろの系統がありますが根幹は漢方の整体療法とも言われています。ネイルケアの指圧は治療が目的ではありませんから、適度の力でツボを圧迫し手足の緊張をほぐします。無造作に手当りしだいに押すようなことはありません。マッサージは筋肉などの疲労などをとるのに対し、指圧は体内の臓器などに働きかけるものと考えてください。経穴(俗にツボ=経絡の始点)を圧迫することにより。経絡(循環エネルギーの通路)を通して身体の臓器や器官を刺激するのです。そのようなことからサロンでのマッサージは両者の長所を取り入れています。心地のよい指圧やマッサージは、相手の好みのタッチを考えなければなりません。ケアの一環で施す場合、心身ともにくつろいでいただき、爽快な状態になってもらうことが目的ですから、ツボはやや力の入った押さえ方をします。身体に異常があると人差し指に変化が生じやすいのですが、そんなときは他の指より強く、圧痛を感じるようです。人差し指の爪の生え際にある大腸系のツボを「商陽」といいますが、疲れ目、かすみ、充血に効き目があります。鼻炎や鼻詰まりなどにも効果があります。また、手の薬指の爪の根本には関衝(三焦経)というツボがありますが、ここを五分ほど指圧しますと、背中や肩の頑固なこりと痛みが消えさります。そのほか指先、爪の周辺にはたくさんのツボがありますから、時々指先を揉みほぐしたり、指圧することをおすすめします。